環境報告書2018
環境リスク低減
緊急対応
環境に著しい影響を与えるリスクが大きい業務に対しては、それぞれの業務に対応した緊急時対応手順を定め、手順のテスト・訓練を実施しています。【リスクが大きい業務の一例】
燃料のタンクローリーから燃料タンクへの移送(ホースはずれによる流出等) |
危険物の運搬(缶の転倒による流出・地下浸透等) |
廃ガス洗浄装置(スクラバー)の運転(異常による大気汚染物質の排出) |
めっき工程における有害物質の使用(床面、ピット等への漏洩) |
貯蔵タンクにおける有害物質の貯蔵(破損による漏洩・流出) |
薬品貯蔵タンクからの漏洩対応訓練(HAE)
土壌・地下水汚染の防止
工場跡地の再開発等や自主的な調査を契機として、有害物質による土壌汚染や地下水汚染が発見されることが増えています。一度汚染してしまうと対策には多大な費用や時間が必要となるため、重大な問題としての認識が年々高まってきており、関係法令の整備が進められています。航空電子グループでは、有害物質を取扱う施設及び燃料油関連施設などのリスク評価を行い、地下の貯蔵設備や配管について二重化等の汚染防止対策を行ってきました。これまでの汚染の防止活動の幾つかをご紹介します。
2010年: 有害物質を取扱う施設及び燃料油関連施設について、土壌への漏洩・浸透のリスク評価と地下配管の地上化を開始(JAE昭島事業所)。
2013年: 環境関連設備の老朽化・耐用年数の調査を始め、有害物質貯蔵指定施設に付帯する配管の主要なバルブ等を適切な間隔で定期交換し、漏洩リスクの低減を進めています(JAE昭島事業所)。
2014年: リスクが高いと評価された有害物質及び燃料油関係の地下配管の地上化を完了。めっき工程で発生する排気の洗浄装置の更新並びに、排水洗浄処理塔の防液堤へ再コーティングを行いました(HAE)。
2015年: 総合評価試験棟の建築のための旧工場解体に伴い、土壌調査を実施し汚染の無いことを確認しました(JAE昭島事業所第4工場跡地)。